生物学は、生きているものの仕組みを扱う学問です。対象は分子から生態系まで幅がありますが、貫いている問いは二つに絞れます。なぜこれほど多様なのかと、それなのになぜこれほど共通なのかです。

共通性のほうは驚くほど徹底しています。ヒトも大腸菌も、同じ四種類の塩基で情報を保存し、ほぼ同じ遺伝暗号でタンパク質を作ります。共通祖先から分かれてきたからです。多様性は、その共通の仕組みの上に積み上がった差分にすぎません。

もうひとつ大事なのが階層です。分子の性質が細胞の働きを決め、細胞の働きが組織や個体の性質を決めます。生物学の説明は、たいていこの階層のどこかとどこかを結びつける形をとります。

この分野は、分子(生化学)→ 細胞 → 個体の働き、という順に階層を上がっていきます。

この分野で扱うもの

  • 生化学 — 生体分子の構造と代謝。もっとも下の階層。
  • 細胞生物学 — 細胞小器官と細胞の働き。
  • 植物生理学 — 植物ホルモンなど、個体としての調節の仕組み。

どこから読むとよいか

生化学から順に上がるのが分かりやすいはずです。細胞の話は分子の性質を前提にしているため、逆順だと「そういうものだ」と覚えるしかなくなります。

これから書き足すこと

この記事はまだ入口の説明までです。以下は今後書き足していく予定の項目です。

  • 遺伝情報の流れ(DNAからタンパク質へ)
  • 進化のしくみ
  • 動物生理学
  • 生態系とエネルギーの流れ