漢字は、一字ずつ丸暗記するしかないものだと思われがちです。けれど実際には、ほとんどの漢字は既存の部品の組み合わせでできていて、その組み合わせ方には理由があります。たとえば「河」「湖」「海」が水に関わるのは、どれも を持つからです。

この分野では、漢字を字形・音・意味の三つの層に分けて眺めます。字形は「どんな部品でできているか」、音は「どう読むか、なぜその読みになるか」、意味は「もともと何を指した字か」です。三つを重ねると、初めて見る字でもおおよその見当がつくようになります。

そのため、ここでは漢字を画数順や学年順ではなく、意味のまとまりごとに並べています。「自然」「人間・人体」「社会」といった括りで隣り合う字を見ていくと、部品の共通点が自然に目に入るからです。

この分野で扱うもの

  • 超自然・宗教 — 神・祭祀・想像上の生き物など、目に見えないものを表す字。
  • 自然 — 空・水・山・動植物など、身のまわりの自然を表す字。
  • 社会 — 家族・身分・制度など、人と人の関係を表す字。
  • 生活 — 衣食住や道具など、日々の暮らしに関わる字。
  • 文化 — 楽器・書物・芸能など、人が作り出したものを表す字。
  • 人間・人体 — 体の部位や動作を表す字。他の多くの字の部品にもなる。
  • 意味別語彙 — 同じ意味の領域に属する語をまとめて見る。

どこから読むとよいか

どこから読んでも構いませんが、**「人間・人体」**は他の分野の字の部品として何度も出てくるので、先に眺めておくと後が楽になります。

これから書き足すこと

この記事はまだ入口の説明までです。以下は今後書き足していく予定の項目です。

  • 部首と意符・音符のはたらき
  • 音読みと訓読みの成り立ち
  • 字体の歴史(甲骨文から常用漢字まで)
  • 似た字の見分け方